HondaのN-ONEを買いました日記

ホンダの軽自動車N-ONEユーザーとしての感想、便利/不便なところ、考えた事、気づき、ついでに調べたことなど綴った個人版N-ONEマニュアル

アイドリングストップは、簡単なようで奥が深い

エンジン周りについて ] 2013/08/04(日)

N-ONEにはアイドリングストップ機構が採用され、運転席右下にあるECONモード(省エネ運転モード)解除スイッチを切らなければ、基本的に車が停止したらエンジンは止まるようになっています。停止してから体感1秒程度の間があり、その後にタコメーターの指針がゼロを指します。

発進するときには、ブレーキペダルからアクセルペダルに足を踏み換えるタイミングでセルモータが回り、アクセルペダルを踏み込むときには既にエンジンはかかっているので、そのままゴーできる、という感じです。素早く足をアクセルペダルに踏み換えると、まだセルモータがエンジンを始動している最中に重なってしまいますが、これでも難なく発進しました。

アイドリングストップ機構が日本の自動車メーカーで“流行”し始めたのは、今から15年以上前からで、日本やアメリカで車の燃費競争にしのぎを削るようになってからです。それまでも「そんなことができたらいいなぁ」というムードが各メーカーの開発陣は持っていたと思いますが、最初の頃は「頻繁にエンジンを切ったりかけたりするのは大変なことだ」と、腰が引けていたようなムードもありました。

特にエンジンのフライホイールやトルコンに付いているセルモーターの小歯車にかみ合う大径歯車は、ときどきエンジンを回すとしか考えられていなかったため、信号一時停止でいちいちエンジンを再始動させたら、きっとすぐに磨り減ってしまうと考えていました。それで何日もエンジンをかけては止めると延々と繰り返す耐久試験をやったり、歯車にダメージを与えないように歯車がいつもかみ合っているセルモータ、エンジンのクランクシャフトに直結しているセルモータなどが試作され、アイドリングストップ機構の試行錯誤を繰り返していました。

最終的に各社様々の工夫がされたアイドリングストップ機構を持つようになりましたが、普通のエンジンとセルモーターの組み合わせで、何度も何度も繰り返しエンジンをかける耐久試験をしてみると、セルモーターの歯車も、フライホイールに付いている大径歯車も、けっこうよく持つじゃないか!という結果が出たような記憶があります。それでも開発陣が予想もしなかったような使われ方は必ずどこかで起きるので、そのときもクレームが出ないように、アイドリングストップの車には耐久性の良いセルモータや歯車、大容量のバッテリーなど、燃費競争に勝つためにかなり努力とお金がかかっています。

アイドリングストップの車をお客に乗ってもらうためには、どのようにエンジンを止めたり、止めなかったりという制御も大事です。そこの詰めが甘いと、これまたお客から文句が出ますので「どんな条件でエンジンを止め、もしどうなったら車が止まっていなくてもエンジンを始動させるか」この条件を揃えてエンジン制御コンピューターにプログラムしなければなりません。

N-ONEのマニュアルには、以下のようにアイドリングストップしない、もしくはしない場合がある、と書かれてあります。
・エンジン冷却水温度が低いときと、高いとき
・トランスミッション作動油の温度が低いときと、高いとき
・発車後にスピードが5km/hになる前に停車したとき
・急な坂道で停車したとき
・シフト(セレクトレバー)がD(ドライブ)レンジ以外のとき
・ボンネットが開いているとき
・ECONモード(ON/OFFボタンで)がOFFのとき
・バッテリーが減った、弱った、過熱した、など状態が良くないとき
・外気温がマイナス20度以下またはプラス40度以上のとき
・エアコンの風量が5段階以上に強くセットしてあるとき
・エアコンの設定温度がHiまたはLoのとき
・前面ガラスの曇り止め(デフロスター)を効かせているとき
・急ブレーキで停車したとき
・ハンドルを動かしているとき
・標高の高い場所のとき
・エアコン使用中で設定温度と車内温度の差が大きいとき

この条件の中には、停車中に条件が変化するために、一旦はアイドリングストップしたものの、エンジン制御コンピュータが判断して自動でエンジンを再始動させることもあり、慣れていないと「故障かな?」と思ってしまいます。まだN-ONEに慣れない私はブレーキを踏む足の力をちょっと弱めた、ハンドルをちょっと動かしてしまったときにエンジンは再始動しました。

さらに今は猛暑の時期なので、アイドリングストップするとエアコンのコンプレッサーも停止してしまいます。しばらくエアコン内の冷えた風を送風していますが、短時間で温度が上がってしまうのでエンジンが自動再始動します。夏の猛暑は信号でせっかくアイドリングストップしても1分後にはもうエアコンのためにエンジンが勝手に動き出すような感じになります。でもこれは故障ではありません。

しかしアイドリングストップの条件だけでも上記のようにたくさんあり、それぞれにどのセンサーの信号レベルがいくつになったらエンジンを始動させるか、全部について一番良いところを調査して決めてプログラムしなければならないから、アイドリングを止めるだけでも開発陣はけっこうな仕事になるんです。
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コメント

同感です。 慣れません。 by Hiro.Gigio : URL
この条件の中には、停車中に条件が変化するために、一旦はアイドリングストップしたものの、エンジン制御コンピュータが判断して自動でエンジンを再始動させることもあり、慣れていないと「故障かな?」と思ってしまいます。まだN-ONEに慣れない私はブレーキを踏む足の力をちょっと弱めた、ハンドルをちょっと動かしてしまったときにエンジンは再始動しました。

HONDAに改善して欲しい旨を伝えたくてアクセスしましたが、取り合ってもらえませんでした。ダイハツのアイドリングストップは、違和感を感じることなく使えています。
どうにかならないものでしょうか?

2016/08/25(木) 20:03:27 #vBnGcZjo[ 編集]
Re: 同感です。 慣れません。 by なつお : URL
>ダイハツのアイドリングストップは、違和感を感じることなく・・・
そうなんですか!

今年はじめ、マツダの普通車に乗りまして、アイドリングストップが実にスムーズで違和感なかった体験しましたが、
あれは普通車で、しかもマツダが独自のやり方しているのから特別なんだと思っていました。
軽自動車でもできるなら、もっと違和感ないアイドリングストップにして欲しいですね。
できることならアイドリングストップ機構はやめて欲しいぐらいです。
このこころ停止前にNレンジにシフトすることを体が覚えてしまいました。余計なマニュアル操作しています。
2016/09/30(金) 17:16:35 #-[ 編集]

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プロフィール

なつお

Author:なつお
6年前に他社の車からホンダステップワゴンに乗り換え、今年(平成25年)からホンダのN-ONEに乗るユーザーです。自動車関連とIT企業に勤めていた今はブロガーの男。

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